前回は漆塗りの練習を行いました。
今回は漆塗りの本番ですが、下記のように仕上げていきたいと思います(^∇^o)ノ
塗装箇所 | 塗り方 |
布袋竹グリップ | 1色漆塗り(薄め) |
布袋竹~ブランク(バッドガイド) | 研ぎ出し漆塗り |
ブランク | 1色漆塗り |
ロッド先端 | 夜行塗料 |
竿作りの手順
このような手順で竿作りを進めていきます(^-^)v
赤文字は今回の記事で行う手順です♪
- 布袋竹の伐採
- 布袋竹の汚れ取り
- 布袋竹の油抜き
- 布袋竹の曲がり取り
- 布袋竹の乾燥
- 布袋竹とグラスソリッドの接着
- リールシート取付部の加工
- 漆(うるし)塗りの練習
- 漆(うるし)塗りの本番
- リールシートやロッドガイドの取付
- 籐の装飾
- 伊勢海老竿を2本追加で作成(元径9mm)
必要なもの
漆塗りに必要なものを見ていきましょうd(^_^o)
●漆
TOHOの特製うるしを使用しました!
色のバリエーションが豊富なので、お好みの塗装が楽しめます(^_^)
●蛍光塗料/夜光塗料
今回作る伊勢海老竿は夜に使用するので、蛍光塗料は使用せず、夜光塗料を使用しました(・∀・)
●薄め液
特性うるし専用の薄め液です。
練習用の竹を1回塗るのに2滴、本番の竿を1回塗るのに5滴ほど使いました(´∇`)
●刷毛
5号の刷毛を使用しました!
使い始めは抜け毛が多いので、ヤスリの上を刷毛で擦って抜け毛を取り除いてから使いましょう(´∀`)
●シンナー
使用後の刷毛などを掃除するのに使います♪
●マスキングテープ
塗りたくない所を塗らないために必須です♪
●耐水ペーパー
#600~#2000を使用しました♪
●スポイト/調色スティック
スポイトは薄め液やシンナーを取り分けるのに使います。
調色スティックは塗料と薄め液を混ぜたり、金粉を振りかけたり万能です!
塗料を混ぜるときはスプーンの方ではなく、四角い握りの部分の方が混ぜやすいです(^Д^)
両方必須用品なのでセット購入しておきましょう♪
●消しゴム
消しゴムに耐水ペーパーを巻き付けて、研ぎ出しに使います♪
●金粉/貝粉
漆の研ぎ出しをやるなら必須です(^∀^ )
ネットではあまり売ってなかったので、大型ホームセンターのジョイフル本田ひたちなか店(2階)で購入しました!
金粉は写真中央のものが輝いていてオススメです!
貝粉のサイズ小がこちら!
デシャバリ過ぎない大きさです♪
貝粉のサイズ中がこちら!
サイズ小では物足りず追加購入♪
貝をメインにする場合はサイズ中が良さそうですね(´∇`)
値段はお求め安い価格でした!
金粉は10gで200~250円♪
貝粉は一律600円でした♪
漆をキレイに塗るコツ
塗料を適度に薄める
原液に近いほど耐久性があって割れなどが起こりずらいそうですが、塗りずらくなります。
そこで塗料を適度に薄めることで粘度が低くなり、ムラの軽減や伸びが良くなって塗りやすくなります!
漆を温める
漆は温度が低下すると固まって、粘度が高まります。
特に冬場は気温が低いので、漆を温めてから使用しないと粘度が高すぎて刷毛の抜け毛のオンパレードに注意です!!
対策は、ペットボトルを切って作った器にお湯をためるだけ♪
使用する前に、漆をお風呂に入れてあげるだけで塗りやすさが段違いです∑(*゚ェ゚*)
刷毛を湿らせる
刷毛は乾燥すると抜け毛が発生したり、塗料の伸びが悪くなってムラが起こりやすくなります。
厚めに塗る場合は塗料を多めにつけるので乾燥せず問題ありませんが、薄めの場合は刷毛が乾燥してきたら薄め液またはシンナーで湿らせることでトラブルが減ります♪
研ぎ出しは荒めから徐々に
漆塗りの練習では#1000の耐水ペーパーをメインで使用しましたが、それでは下層の下地を出すのは困難だということが分かりました。
満足する下地が出るまで#600で研いだあと、#1000~#2000で研ぐことで表面の模様もキレイに出すことができます♪
漆塗り
下準備として#600くらいの耐水ペーパーで塗装面を削って、塗料の食いつきをよくしておきましょう(o’∀’)b
布袋竹グリップ(透薄め)
まずはBeforeの写真から(´∇`)
真っ白な布袋竹に…
【塗り1~2回目】
「透」を2度塗りしましたが、予定より色が濃い( ゚Д゚; )
【漆落とし】
漆を落とすのにヤスリで削ってみましたが、1日かかるレベル…(;∀;)
簡単に済ませたいので、シンナーでジャブジャブ洗ってみました(*’ェ’*)ノ
いとも簡単にリバース成功♪
【塗り1~3回目】
リベンジです(`Д´)ノ
まず温めた「透」をトロトロになるくらいまで薄めます!
極少量の「透」を刷毛に付け、伸ばしながら塗ります♪
刷毛が乾燥してくると、漆がダマになってしまうので湿らせましょう!
薄い「透」を2度塗りしたあと、「本透明」を塗ったら完成です(^o^)ノ
布袋竹~ブランク(黒ベース貝粉研ぎ出し)
夜光塗料を塗るロッド先端20cmと、布袋竹の研ぎ出し塗りの境にマスキングテープを貼りました♪
【塗り1回目】
「黒」を塗ります。
【塗り2回目】
再度「黒」を塗ってから、貝粉(小)を振っていきます(*’▽’*)ノ
ブランクの研ぎ出し部分は10cmくらいにしました♪
貝を目立たせるため、半渇きになったら縦にたっている貝粉を横に寝せてあげました(^o^)ノ
【塗り3~4回目】
ブランクにマスキングテープを追加して、「赤」を2度塗りします♪
【塗り5~6回目】
まず「緑」を1度塗ります。
2回目の「緑」塗りのあと、金粉を振りました(´∀`)
一度に塗ると、金粉を振る前に乾いてしまう恐れがあるので、何回かに分けて塗りました♪
1日ほど乾燥させたら、歯ブラシなどで表面の金粉を軽く落としましょう!
【塗り7~8回目】
ベース色の「黒」を2度塗りしたら、次から研ぎ出しに入っていきます( ´ー`)y-~
【研ぎ出し1回目】
まずブランクのマスキングテープを外します。
段差ができているので、今後の工程で馴染ませていきます♪
#600の耐水ペーパーで貝粉が顔を出すくらいまで研ぎます!
【研ぎ出し2回目】
2回目以降の研ぎ出しは、「透」や「本透明」やベース色を塗ったあとに研ぎます!
今回は「透」を塗って研いでいきます!
【研ぎ出し3回目】
焦らず研いで…
【研ぎ出し4回目】
研いで研いで…
【研ぎ出し5~10回目】
だいたい5回目くらいで全体的に色が出たら、色が出ていない部分を集中的に研ぎました!
納得いくほどに色が出たら、#1000の耐水ペーパーに、漆も「本透明」に変えて仕上げていきます♪
#2000で仕上げてから、「本透明」を塗ったら完成ですヽ(^∀^)ノ
ロッド先端(夜行塗料)
下地の色が白ではない場合は、下地塗りをしましょう♪
【塗り1~3回目】
ブランクは白色なので、下地塗りをせずに塗っていきます!
「夜光塗料」を2度塗りして、「本透明」を塗れば完成です♪
次回はリールシートやロッドガイドの取付、籐の装飾をしていきます(^o^)ノ
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