カヤックに乗る際に必ず必要となるパドルですが、長さ+重量+材質+形状によって使用感が大きく異なります。
そんなパドルの選び方と有名~激安メーカーのパドル オススメ8選を紹介します!
カヤックパドル と カヌーパドル
カヤックとカヌーの違いはなにかご存知でしょうか?
それはパドル先端部に付くブレードが片側か両側かの違いになります。
出典:mont-bell
カヌーはブレードが片側にしか付かないシングルブレードで左右に漕ぎ分けてカヌーの向きを調整しながら進みますが、カヤックはブレードが両側に付くダブルブレードパドルで左右交互に漕ぎながら進みます。
ブレードの形状と漕ぎ方
ブレードの形状にはナローブレードとワイドブレードがあります。
ナローブレードはブレードの横幅が狭いので水の抵抗が少なく、疲れにくいので長時間 漕ぎ続けるのに適しています。
ワイドブレードはブレードの横幅が広いので瞬発力やスピードを重視して漕ぐのに適しています。
ナローブレードとワイドブレードは形状が違うので、漕ぎ方も変わってきます。
ナローブレードはローアングルで、角度を浅く水面に対して斜めに漕ぎます。
ワイドブレードはハイアングルで、角度を深く水面に対して垂直に近い位置で漕ぎます。
出典:mont-bell
一般的にはナローブレードは湖や沼、海で使用され、ワイドブレードは川下りやホワイトウォーターに使用されます。
シャフトの形状による違い
シャフトの形状にはベントシャフトとストレートシャフトがあります。
ベントシャフトは持ち手の部分が手の平にフィットするように曲がっています。
「人間は真っ直ぐな棒を10本の指で力強く掴めるように出来ていない」と聞いたことがありますが、実際に二つのシャフトを使い比べると、ベントシャフトのフィット感による手首の負担の軽減や、操作性の良さに驚くと思います。
ストレートシャフトで漕ぐと、親指と人差し指でパドルを掴む&支えることになるので、マメが出来やすかったり、漕ぎずらいせいか速度も出しずらく感じます。
ただ、ストレートシャフトよりベントシャフトの方が加工に手間がかかり価格が高いので、長距離で使う予定がある方や予算に余裕がある方はベントシャフトがいいでしょう。
パドルの長さ
必要となるパドルの長さは、身長とカヤックの横幅、ブレードの形状が大きく影響します。
身長が高くなるほど水面までの距離が長くなりますし、同じくカヤックの横幅が広くなるほど水面までの距離が長くなるので、長いパドルが必要になります。逆の場合は、短いパドルの方が取り回しが良くなります。
また、ブレードの形状によって適切な長さが変わります。
ナローブレードはローアングルで漕ぐので水面に対して斜めになりますが、ワイドブレードはハイアングルで漕ぐので水面に対して垂直になるので必要な長さが変わります。
下表は「AT」というメーカーの長さ目安表ですが、他メーカーでも長さの考え方は同じになります。
ナローブレード(ローアングルパドリング)の場合は230cmを基準の長さとして考えましょう。
出典:mont-bell
ワイドブレード(ハイアングルパドリング)の場合は215cmを基準の長さとして考えましょう。
出典:mont-bell
パドル(ブレードとシャフト)の材質
パドルの材質で漕ぎやすさ(スピードと疲労感)と価格が決まります。
パドルは材質別のブレードとシャフトを組合せて作られていて、それぞれの材質が良いほど漕ぎやすさや価格も比例してあがります。
下記は組合せの例で、上のパドルの方が丈夫で軽量、高価になります。
ブレード | シャフト | 価格 | 目安価格※ |
カーボン | カーボン | 高い | 4万円~ |
グラスファイバー | グラスファイバー | 並 | 2~4万円 |
プラスチック | アルミニウム | 安い | ~1万円 |
※価格はメーカーによって異なるため、有名メーカーの場合の目安になります。
シャフトの材質は重量に影響を与えますが、ブレードは重量と漕ぎやすさに大きな影響を与えます。
ブレード毎の特徴を見ていきましょう。
カーボンブレード
軽量で硬い材質なので丈夫ですが、強い衝撃が加わると割れることがあります。
ブレードはしなりにくく捕らえた水を逃さないので、技術と筋力が合わされば大きな推進力を得ることが出来ますが、体への負担は大きいので注意しましょう。
上級者にオススメの材質です。
グラスファイバーブレード
カーボンと比べて重量は少し重くなります。
しなやかに曲がるブレードは捕らえた水をしなりの反発で押し返しますが、適度な水量を逃がしながら反発するので、水の抵抗と体への負担は少なくなります。
中級者や女性にオススメの材質です。
プラスチック
カーボンとグラスファイバーよりも重量は重くなりますが頑丈で、パドリング中に地面や岩などにぶつけても割れずらい材質です。
安価なので初心者にオススメの材質です。
有名~激安メーカーのパドル オススメ8選!
カリスタ/ワーナーパドル
全長 | 220cm/230cm/240cm |
形状 | ストレート/ベント |
重量(ストレート) | 652g(220cm) |
重量(ベント) | 737g(220cm) |
シャフト材質 | カーボン |
ブレード材質 | カーボン |
フォーム材質 | エポキシ |
ブレード長さ | 52cm |
ブレード幅 | 16cm |
アジャスト角度 | 15度単位で75度まで可能 |
分割タイプ | 1ピース/2ピース/4ピース |
ワーナーパドルの最高級モデルで、浮力の高いファームコアが搭載されているため力を使わずに水中からブレードを抜くことができます。
非常に軽量で疲れにくく、使用者のパドリング力をワンランクアップさせる究極のローアングルパドルです。
カマノ/ワーナーパドル
全長 | 220cm/230cm/240cm |
形状 | ストレート/ベント |
重量(ストレート) | 772g(220cm) |
重量(ベント) | 964g(220cm) |
シャフト材質 | グラスファイバー+エポキシ |
ブレード材質 | グラスファイバー+エポキシ |
ブレード長さ | 52cm |
ブレード幅 | 16cm |
アジャスト角度 | 15度単位で75度まで可能 |
分割タイプ | 1ピース/2ピース/4ピース |
ワーナーパドルの中で、最も人気のある永遠の定番パドルがカマノです。
カマノには「グラスファイバー」モデル以外にも、「カーボン」モデルや釣り仕様にロゴやデザインを変更した「フック」モデルが販売されていますが、コストパフォーマンスが高いことから最も人気なのが「グラスファイバー」のカマノです。
カリスタよりも手が届きやすい価格なので、ワーナーパドルで迷ったら「グラスファイバー」のカマノがオススメです。
私も愛用してますが、パドルで1回漕ぐ毎にカヤックがグンッと前進するので一度体験したら虜になります。
スカジッツ/ワーナーパドル
全長 | 220cm/230cm/240cm |
形状 | ストレート |
重量 | 978g(220cm) |
シャフト材質 | グラスファイバー |
ブレード材質 | グラスファイバー+ナイロン |
ブレード長さ | 49cm |
ブレード幅 | 15.6cm |
アジャスト角度 | 15度単位で75度まで可能 |
分割タイプ | 1ピース/2ピース/4ピース |
ブレードはナイロン混じりのグラスファイバーで柔らかめに出来ているので、力のない方やゆっくり漕ぐ場合に適しているパドルです。
カマノと同様に「カーボン」モデルや釣り仕様にロゴやデザインを変更した「フック」モデルが販売されています。
カマノよりも安価なので、予算を抑えたい方にオススメのパドルです。
フルカーボン/マーシャス
全長 | 220cm/225cm/230cm |
形状 | ストレート/エルゴ(ベント) |
重量(ストレート) | - |
重量(エルゴ) | 850g(225cm) |
シャフト材質 | カーボン |
ブレード材質 | カーボン |
アジャスト角度 | 60°,0,°60° |
分割タイプ | 2ピース |
ワーナーパドルより安価に高性能パドルを販売しているマーシャス。
アジャスト角度は60°なので自由度は少ないですが、フルカーボンパドルがカリスタの半額ほどで購入できます。
「エルゴ」はベントシャフトですが、クランクのような特徴的な形状になっています。
ファイバーグラス/マーシャス
全長 | 220cm/225cm/230cm |
形状 | ストレート/エルゴ(ベント) |
重量(ストレート) | - |
重量(エルゴ) | 約1050g(225cm)/約1100g(230cm) |
シャフト材質 | グラスファイバー |
ブレード材質 | グラスファイバー |
アジャスト角度 | 60°,0,°60° |
分割タイプ | 2ピース |
ワーナーパドルより安価に高性能パドルを販売しているマーシャス。
エルゴタイプは1000gを超える重量がネックになりますが、価格はカマノの半額ほどで販売されていてコストパフォーマンスが高いパドルです。
CSカヤックパドル バック付き/キャプテンスタッグ
全長 | 230cm |
形状 | ストレート |
重量 | 約1100g |
シャフト材質 | アルミニウム |
ブレード材質 | ナイロン+グラスファイバー |
ブレード長さ | 43cm |
ブレード幅 | 17.5cm |
アジャスト角度 | 60°,0°(左固定可) |
分割タイプ | 2ピース |
アウトドアメーカーとして有名なキャプテンスタッグから販売されているパドルです。
収納バックが付いているので、収納も持ち運びも簡単なのが嬉しい所です。
グラスファイバーパドル 4ピース/モーゲンスカイ
全長 | 220-230cm調節可能 |
形状 | ストレート |
重量 | 約1095g |
シャフト材質 | 繊維強化プラスチック |
ブレード材質 | ナイロン+グラスファイバー |
ブレード長さ | 44cm |
ブレード幅 | 16cm |
アジャスト角度 | 調整可 |
分割タイプ | 4ピース |
全長が220~230cmまで調整が可能なので、初めてカヤックに乗る方はどのくらいの長さが自身に合っているのか確認することが出来ます。
4ピースに分割することが出来るので、収納で場所を取らないのも嬉しい所です。
グラスファイバーパドル 2ピース/Overmont
全長 | 222cm |
形状 | ストレート |
重量 | 920g |
シャフト材質 | アルミニウム |
ブレード材質 | ナイロン+グラスファイバー |
ブレード長さ | 49cm |
ブレード幅 | 17cm |
アジャスト角度 | 60°,0°,60° |
分割タイプ | 2ピース |
価格が魅力のパドルなので、初めてのパドルや予備パドルとしての使用がオススメです。
ブレードカラーはイエロー、ブラック、ピンクがラインナップされています。
カヤックに必要なもの
フィッシングカヤックの選び方とオススメ20選!
ライフジャケット(PFD)の選び方とオススメ5選♪
コメント一覧